タダほど怖いものはないとよく言いますが、それは無料で釣っておいてあとでお金を取られることが多いからです。無料で手に入れたもの以上の何かが待っているので怖いということです。しかしクレジットカードに関してはそれは当てはまりません。年会費無料のクレジットカードはいくら使っても年会費はかからず、有料のカードと同じレベルのサービスを受けることもできます。
クレジットカード会社はカードのサービスを提供するために年会費をとっています。カード盗難保険や海外旅行傷害保険などの保険料、海外アシスタンスサービスの提供にかかる費用などを年会費でまかなっているのです。
年会費は一般カードで税別1250円が標準です。それほど大きな金額ではないのでなくてもいいと思ってしまいますが、会員数を考えると年会費は大きな金額になります。もし10万人のカード会員がいるとすれば、年会費は1億2500万円になります。これがすべて年会費無料のカードであればこの金額はゼロになります。この違いはかなり大きいでしょう。それではなぜクレジットカード会社は年会費無料のクレジットカードを発行しているのでしょうか。
年会費無料カードを発行する理由
クレジットカード会社が利益を削ってまで年会費無料のクレジットカードを発行する理由は簡単です。今、最も人気があるのが年会費無料カードだからです。クレジットカードのアンケート結果を見ても年会費無料と高還元率がカードを選ぶ決め手の上位となっています。年会費は支払わずにポイント還元だけを受けたいという無茶な要望に応えているのです。
年会費無料のカードが発行されるようになったのは提携カードの人気が高くなってからです。提携企業がサービスを提供し、プロパーカードとしても利用できるのが人気の理由です。さらに提携企業が負担して年会費を無料にしてからは、発行されているクレジットカードの大半が提携カードという状態となっています。クレジットカード会社は提携先に左右されずに会員を維持できるプロパーカードの会員数を増やす必要があります。そのためプロパーカードも年会費無料のものが発行されるようになりました。
年会費無料の種類
初年度だけクレジットカードの年会費が無料になるというのは、プロパーカードでは当たり前になってきました。この場合は次年度からは年会費がかかるので有料のカードということになります。本来の意味では無条件で常に年会費無料であれば年会費無料カードと言うべきでしょう。しかし、最近では条件付きの無料カードも増えています。
- 年1回の利用で無料になる
- 年間で一定以上の金額を利用すると無料
- 一定の年齢の間は無料
こうした条件付きの無料カードはプロパーカードに多いのですが、利用や金額の条件付の場合は提携カードでもよく見かけます。一定年齢で無料になるカードは最近発行されているプロパーカードに多くなっています。20代では年会費無料で最初の更新時や30歳になってからの更新時に有料カードに切り替わるといったシステムです。学生カードも考えようによっては条件付き無料カードと言えるかもしれません。社会人になると有料のプロパー一般カードに切り替わるからです。
